第37回アートビリティ大賞式典レポート

12月5日(金)、第37回アートビリティ大賞式典にスタッフとして参加してきました。
会場は東京都新宿区の「ギャラリー絵夢」。あたたかさと、ほどよい緊張感のある空気の中で、受賞作家の皆さまをお迎えしました。

アートビリティは、東京コロニーが設立・運営する、「障害のあるアーティストの才能を社会に届け、所得向上と社会参加につなげる」事業です。全国から寄せられた作品を審査し、合格作のみをデータ化して企業・団体へ有料で貸し出し、使用料の一部を作家へ還元する仕組みで運営されています。
詳しくはアートビリティHP内の「アートビリティの理念」をご覧ください。

アートビリティの審査では、障害の種類や重さは関係なく、作品そのものの魅力はもちろん、企業が実際に使いやすいかといった商業的な観点からも、かなりシビアに評価されます。
そのため、登録作家になること自体が狭き門とも言われています。

そして、その中からさらに各賞ごとの観点で選考が行われ、作家に贈られる3つの賞が、
アートビリティ大賞・三菱HCキャピタル特別賞・アートビリティ奨励賞 です。

アートビリティ奨励賞 CHiBi さん

絵本のページを開いたときのような物語性と、明るくやさしい色づかいが素敵です。
多くの作品の中に猫ちゃんが登場していて、自然と笑顔になる世界です。

三菱HCキャピタル特別賞 吉野公賀 さん

作品を通して、生命や希望を感じるような、のびやかで力強い表現が印象的でした。
「ミナギル」という作品が、三菱HCキャピタル株式会社さまのデータブックの表紙に採用されており、原画は受付にも展示されるそうです。

アートビリティ大賞 井手俊郎 さん

前回(第36回)三菱HCキャピタル特別賞の受賞に続き、今回は満を持しての大賞受賞です。
日常の何気ない瞬間や景色をあたたかく丁寧に描いた味わい深い作品が多く、みると、あたたかい気持ちになります。何度も応募して落選しながらも挑戦を続け、ついに大賞へ。
受賞スピーチの中の「100歳まで現役で、登録作品100点を目指したい」という言葉に、私も前向きな気持ちになりました。

改めまして、今回選ばれた3名の皆さま、本当におめでとうございます!
これからのご活躍も心から楽しみにしております。

なお、今回受賞された3名の作家さまの作品展が、式典会場と同じ「ギャラリー絵夢」で開催されています。(〜12月11日(木)まで、なのですが、これを書いているのが11日です…) 
原画は、絵の具の溜まり、繊細な筆線、下書きの線の残りなど、“ライブ感”がありました。

式典後は、作家の皆さま、協賛・協力企業の方々、後援企業の皆さま、審査員の先生方とで作品を囲みながら歓談し、会場全体が穏やかであたたかな雰囲気に満ちていました。

また、会場ではアートビリティの商品も販売していて、お客様には、今回受賞された3名の作家さんの作品をあしらった一筆箋が人気でした。

今回スタッフとして参加し、アートビリティの理念である「才能に障害はない」という言葉を、強く実感しました。
また、私自身、大田福祉工場の利用者さんの魅力的な作品を、その良さがもっと伝わるように“魅せる”お手伝いをしていきたいと、改めて感じました。