能登支援報告①
はじめに
日本障害フォーラム(JDFが「JDF 災害総合対策本部」の下に、「JDF 能登半島地震支援センター」を設置し、JDF構成団体およびその傘下等の関係団体から支援員派遣を募りました。
私達が派遣された2024年7月21日~2024年7月24日は 第11クールとして、6名で構成され、被災障害者や障害者支援事業所等の支援活動を行いま した。
支援活動内容
支援1日目(7/21)
15:30 JDF能登半島地震支援センターに到着 。打ち合わせ後、 和倉温泉周辺の被災状況を視察。
《和倉温泉前の歩道》
至る所で道路のひび割れや家の瓦礫などがそのままだった 。


《避難所となった小学校》
この町の避難所は、支援センターから徒歩5分くらいの小学校で、避難所に入れる人数はこの町の人口を想定。
しかし、当時は正月だったこともあり、加賀屋旅館に宿泊されていた観光客含めこの町にいた全員がこの小学校へ避難したため、人で溢れた。

《加賀屋 旅館》
右の写真の地割れは 、この先にある加賀屋の建物まで一直線につながっている 。 建物が斜めになったり、壁に×印の亀裂が入ったり、 地震の残酷さが伝わる1枚 。




支援2日目(7/22)
8:30~18:00 車で移動し、輪島市と珠洲市の視察 。
《輪島市視察》
道路の復旧も最低限の状況。カーナビで案内されても、亀裂や陥没などにより通れない道もある。移動中は、民家や木などが崩れたままの状況が続く。


輪島市にある仮設住宅。共同のゴミ置き場は整理整頓されており、団結して生活していることが伝わった。


仮設住宅の近くを歩くと、散乱されたガラスも当時のまま。マンホールは突き上がって歩行しづらい。


ニュースやメディアで、「ビル倒壊」と常に取り上げられて 注目された五島屋。実際にこの目で見た時は圧倒された。火災で焼け野原になってしまった朝市通り。重機が入って作業はしているが、ほぼ当時のままであり、広範囲の火災だったことが伝わった。



『あすなろふたばぱいんの会 』(就労継続支援B型の視察 。建物の安全面を確認した上で事業所を再開していた 。支援員、利用者ともに被災者であり、それぞれの事情で通えない人達がいるとのこと。コーヒーの焙煎・袋詰め・販売を行っている 。




《珠洲市視察》

4mの津波が来た。

『すず椿 』(就労継続支援B型)の視察。1階と2階に作業室があり、1階ではきこりを作っていた 。 繊細な作業なので、きこりを作れる人はごく僅か。



支援 3 日目(7/23)
《自宅片付け:笹岡》
今回伺ったAさん宅は、JDFが能登半島地震の支援活動を始めてから 、 どのクールでも継続して自宅の片付けを行っている 。
8:40 支援センター出発。
9:00 Aさん宅に到着し、片付けとトラックでゴミを運ぶチームに分かれて作業開始 。
《放課後デイサービスの迎え:笹岡》
夏休みが始まり、放課後デイサービスの送迎支援の希望が増えていた。第11クールで支援活動スタートとなる。
14:30 支援センター出発。
16:00 輪島カブーレで B君、一互一笑でC君をお迎え。
17:00 待ち合わせ場所のドラッグストア駐車場で、B君を保護者へ引き渡し。
17:20 阿岸仮設住宅で、C君を保護者へ引き渡し。
《移動・通院等支援① :野口》
8:00 支援センター出発。車で20分ぐらいのDさん宅に到着し、 七尾病院まで送っていく。一時間後にお迎え、ご自宅まで送る 。
《移動・通院等支援②:野口》
10:30 Eさんを迎えに自宅へ行き、ひょっこり温泉まで送る。
14:00 ひょっこり温泉へ迎えに行き 、Eさんが以前暮らしていた家に寄って延長コードを持って帰りつつ、近くの保健所に寄って水を供給。
15:20 業務スーパー、ドラッグストアで買い物をしてからご自宅まで送る 。
支援4日目(7/24)
《通院支援:野口》
8:15 支援センター出発。輪島市の仮設住宅まで約1時間半。仮設住宅に暮らしているFさんを穴水総合病院まで送り、診察も同行。当日は大雨洪水警報が出たため、どこにも寄らず、薬局へ行って薬を受け取り、仮設住宅へ送って終了。
《放課後デイサービスの送迎:笹岡》
8:00 支援センター出発。
9:00 待ち合わせ場所で保護者からG君を預かる。
10:00 G君を一互一笑へ送る。
13:30 当初の予定では16:00にお迎えだったが、大雨洪水警報が出たため、各所と連絡を取ってから一互一笑へG君を迎えに行く。
14:30 待ち合わせ場所でG君を保護者へ引き渡し、終了。
《あすなろふたばぱいんの会の支援:笹岡》
10:30 あすなろふたばぱいんの会に到着。利用者さんと一緒に作業を行う。
13:00 当初の予定では15:30までだったが、大雨洪水警報が出たため、支援終了。
100円ショップで売っているズボンのゴムを巻いていく作業


お箸の箱を組み立てる作業


感想
復興が進んでいない状況に愕然としましたが、現地を見たからこそ感じたことがありました。それは、辛くても前向きに頑張っている能登の皆さんの姿があったことです。 皆で協力しあって生活している 様子や、事業所に通う利用者さんが困らないように「いつも通り」を提供する支援員の方々、 支援から戻ってくると「おかえりなさい」といつも笑顔で迎えてくれた旅館の女将さん、自分のことで精一杯ではなく、周りも気にかける優しい気持ちがたくさんありました。今回の支援を通して感じたこと、学んだことを大切に、私自身も日々頑張ろうと思います。(M.S.)
被災者の皆様と触れあい、感じたことはほとんどの人が前向きである。この大変な災害に遭われているのに被災者同士の助け合いでマイナスをプラスに変えていく様子にとても感心しました。いずれ自分にも経験は来る。今回の支援を活かして助け合うという協力をしていこうと思っています。 (M.N.)
