⑩ 就職活動 実践3 ~ オープン枠ての応募 ~

  クローズの一般企業応募の面接で、対人の問題はあまりないと感じられました。しかし、満員電車に乗って毎日通勤し、即戦力としてバリバリ働くのは難しいと思い始めました。何より、クローズで今後ずっと疾病を隠し通すのは、精神的に厳しいことと感じており、やはりオープン就労を考えたほうがいいと思い始めました。

  オープン枠で仕事を探していた際、偶然にも大田福祉工場で募集があり、ダメ元で応募しました。すると予想に反して、数日のうちに連絡をもらい、面接へ進むことができました。

  面接当日。疾病をクローズで隠すことよりも、オープンにして話すこと のほうが、勇気がいることでした。疾病の具合によっては十分落とされると思いました。一般企業の面接よりもかなり緊張をしていました。
  自分の就労経験、体調不良による退職に至るまでの経緯、就労移行支援に通った準備期間、今の自分ができること、なぜオープン枠での応募なのかを、長い時間かけて話をすることができました。
  自分の社会人経験を活かせて働けたらいいな、という希望はありましたが、それよりもすっきりしたのが、「オープンに話す」ことでした。自分の抱えていることを開示することで、とても気が楽になりました。

  そして、結果は0。チャンスをもらうことができました。

  ただし、オープン就労=障がい者雇用での就労を自分が受け入れられるか、という問題がありました。労働環境、待遇、給与面等々、考えることが色々とありました。一般企業、オープン枠での雇用(大田福祉工場)、就業訓練の 3 択でしたが、決め手は家族への相談でした。

  「いくつか会社の面接に合格したよ。一般企業と、配慮といって優しくしてもらえる会社に合格したんだけど…」

  息子たちはあっさりと答えてくれました。「お父さん、そっち(オープ ン就労)のほうがいいよ」。そうか、そう思うか、と。彼らの言葉を言い換 えれば、「オープンだろうが何だろうが、別にいいじゃない、元気になるように働けるならそれでいいじゃないさ。」ということでした。

  よし、決めた。働くことに一歩踏み出すことを決めた瞬間でした。

就労移行支援施設利用体験記について

他の章を読みたい方は下記リンクをクリックしてください。

就労移行支援施設利用体験記