①社会復帰のきっかけ~ 「細分化」今日はここまててきた ~

  ある企業で 15 年以上働いていた身に求められるのは、「成果」。それまでの「プロセス」はあまり求められず、いかに「成果」をあげるかが求められ、いつしか勝手に自分を追い込み、毎日の会社勤めがとても息苦しくなりました。
  そして、体調不良→めまい•ふらつき→休職→長期間の治療→離職…、 となり、仕事を離れている自分は全く「成果」を出せず、意味がないと思っていました。それでも、時間は過ぎていく…。
  毎日代わり映えしない日常ではいけないと思い、これから先の生きるヒ ントを探すために何度も通院先のケースワーカーさんに相談をしました。 そんな時にケースワーカーさんに教えてもらった言葉が、「細分化」。それは何か目標を立てた際に、全体だけを見て「~できたか、~できなかったか」という考え方をなるべくしないということでした。

例えば、「カレーを食べる」という目標を立てたとしたら…。

①入れる具材を考える。
②具材を買いに行く。
③野菜を切る。
④野菜とお肉を炒める。
⑤水を入れて煮込む。
⑥火を消し、ルーを入れ、煮込む。
⑦ご飯を炊く。
⑧食器を用意する。
⑨盛り付けをする。
⑩テーブルまで運ぶ。

  ざっと、これだけの工程があります。何もしていない状態からいきなり
完成形を目指すのは困難であると教わりました。①~⑩のうち、今日は① と②ができたとしたら、2/10ができたじゃないか、という考え方を持つのが良いと。自分を誉めてあげる、足し算方式。
  まずは自分のペースでやれそうなことをやってみる。それができたことを、よしとする。それが少し自信になり、次につながってくる。その一つ一つが難しければ、さらに細分化する。例えば②で、買いに行くのが難しければ、「②ー1、スーパーに行く」「②ー2、買い物をする」と細かく分ける。そして、スーパーに行けたとしたら、それを誉めてあげる。決して、何もしなかったわけではないのだ、ということが大事だと。

  そこで、自分がやったことは…、とにかくやったことを細かく「書き出す」こと。誰に見せるわけでもない、自分がわかればそれで良い。
  すると頭の中が整理されて、意外とものごとができていたことに気がついたのです。何もできない、から、少しできるかもしれない、と気持ちが変わりました。それが今に至る、すべての始まりだったかもしれません。

「細分化」イラスト

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