福祉工場で働くということ。障害者が/障害者と #12

担当:T.M(就労支援課)

未来をみる眼鏡

この言葉は約10年程前に私が初めて民間企業に就職した際に、会社の新しい商品のコンセプトとして作られた言葉です。
障がい者雇用第1号として入社し、職場も受け入れが初めて、私も社会人1年生と手探りの状態から私の社会人として働く事が始まりました。私には注意欠陥多動性障害とLD(文字の書き)という特徴があり、試行錯誤しながら時にはJOBコーチさんに間に入ってもらい、LDの部分では「伝票や宛名書きはPCでラベルを作る、配送業者が提供している印刷ツールを使うなど、注意欠陥の部分では『期限は〇〇日までに、今週末までに、』メモをその場で書く時間をもらいながら、書いたメモを忘れることもあるので、PCを起動したときに見るようにファイル名を「毎日の業務確認」と作り必ずそこを毎日確認するなどして業務を忘れないように気を付けながら働いていました。
障がい者の受け入れが全くなかった企業で、どうやって障がい者の人が働けるか、一緒に働く未来をみる試みという貴重な経験もさせてもらいました。

福祉制度の中で

介護離職で仕事を辞めて、その後就労移行支援を合わせて9ヵ月利用してみたのですが、パート・アルバイトをしながら移行支援は使えないなど(自治体によって違うので私はアルバイトをしながら利用していましたが)なかなか現状の福祉制度では、私には逆に就労の妨げになると感じ自分で求人を探している中で「就労継続支援A型の利用者をハローワークの求人で募集している」と偶然求人を見つけ、窓口の方や地元の支援員の人と「これはいったいどういった雇用なのか?」と頭をひねりました。雇用率の水増し問題もあり様々な企業が求人を出している中で、これまでは民間企業だったので今回は行政寄りの職場を見てみようと考え今回大田福祉工場に応募しました。福祉の専門員とは違いますが、これまでピアサポートをしながら仕事をしてきたので、その経験が大田福祉工場で役立てて仕事をしていきたいと思っています。